electro-harmonix / MICRO SYNTHESIZER レビュー

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80sエレクトロ・テクノマシンであると同時に、空間系以外の出来ること全部を詰め込んだアナログマルチ。

実際はプリアンプ、マフ系ファズ、アッパーオクターブファズ、サブオクターバー、スロウギア、トリガーフィルター(オートワウではない、かなり太く複雑な)の複合機で、ロックバンドに使える音から完全にテクノリード/ベースサウンドまで、使える音の幅が恐ろしく広いです。

特徴的なのはフィルターの開始周波数と終了周波数を選べるスライダーで、

二つを同じ位置にすると変化はありませんが

開始を下げ、終了を上げるとウワッと開く音

逆でヲンッと閉じていく音になり、

その以降仕切るまでの長さをレイトスライダーで調節することにより、簡単にアナログシンセっぽいサウンドが作れて面白い。

フィルターを効くように設定するとコードに対応しなくなり、パワーコードか単音のみ音が出ます。

背面にインプットゲインのトリマがありバイパス音含めた音量の調整が可能。

通常は繋いでいない時と音量が同じになるように調整する感じですが、

これがブースターを繋いだようによく効き、最大付近まで上げると歪みスライダーが飽和しまくり、ノイズが出つつゲートがかってバツっと切れるようなファズになります。

ここでは書き切れないくらい音の幅が広く、

シンセに興味ない人でもいじっていて楽しいエフェクターです。

 

音のイメージが表現しやすいので、収録や作曲の場でも一台あると重宝すると思います。

 

ちなみにべースで使うと反応しない音域があるためベース対応バージョン(BASS MICRO SYNTHESIZER)を狙いましょう。