danelectro / dan-o-wah レビュー

f:id:nota_p:20220817211537j:image

見た目がゴキゲンなdanelectroのワウとオクターブディストーション複合機

f:id:nota_p:20220817211544j:image

アメ車をフィーチャーした造形でヘッドランプの位置にイン/アウトジャック、テールランプがインジケータになっています。

コントロールはワウの音色を決める系6個のスイッチ、ディストーションのオクターブオンオフスイッチ、ワウ本体のオンオフスイッチ、ディストーション本体のオンオフスイッチ、ワウバンク切り替えスイッチと、全てスイッチで構成されておりノブでの調整はできません。

 

■ワウの音色

スタンダードなワウと同じくつま先側を踏み込むことでオンになるタイプ

ワウは筐体上部右側のバンク切り替えスイッチで右チャンネルと左チャンネルの2つの音色をもつ「バンク」を切り替えることが出来ます。

バンクというとマルチエフェクターみたいに設定を記録できるのかと思いがちですが特にそういう特殊な機能は無く、MXRのMC404のように独立した音色のワウを切り替えられる機能です。

f:id:nota_p:20220817211558j:image

どちらのワウを使用しているかはインジケータで確認可能で、左側がVOX系のような帯域が狭くぎゅっとミドルに濃縮されたワウ、右側がクライベイビーのような突き抜ける伸びやかなハイを持ったワウです。

f:id:nota_p:20220817211608j:image

左右にある銀のプッシュスイッチはそれぞれのワウモデルのキャラ変更スイッチ。

基本筐体踏んだときにつま先側に近いスイッチほどハイが出てレンジが上がり、踵側に近いスイッチほど落ち着いて太くなる感じ。

意外と音もスイープの感じも悪く無く、どちらかというと好きなタイプのワウサウンドです。

ディレイもですが、danelectroはくどくならない程度に古い音を作る塩梅が素晴らしいですね

 

ディストーションの音色

先に行っておきますがこれはディストーションとは行っていますがファズです。

それもおそらく同社のFrench Torstと同じ

fOXX Tone Machine系のオクターブファズで、

なんか丸々 French Torstと中身一緒ではというくらい音は似てます。

f:id:nota_p:20220817211617j:image

ディストーションオン時は踵側のエンブレムが光ります。かっこいい。

オクターブオフでマフのような使いやすさと太さがある壁系ファズディストーション、オクターブスイッチを入れるてジリジリとしつつ追従性抜群ながらも元の歪みと絡まるような一体感のあるオクターブで好きな人は多いんじゃないかと。

オンオフスイッチは筐体の左側、オクターブスイッチは踵側に左右一つずつついています。

実はこれオクターブのオンオフを左右のチャンネルで変えることができるので、

バンク切り替えスイッチでファズ+VOX系ワウ⇄オクターブファズ+クライベイビー系ワウみたいな設定を行き来できます。

ワウがオフの場合でもこのバンク切り替えは機能するので、片方にオクターブオン、もう片方でオクターブオフにしたらバンク切り替えスイッチでオクターブを入り切りできかなり便利です。

ディストーションそのものは音量は大きくなくそのままで爆音!というわけにはいきませんが後段で歪みペダルやアンプのクランチと組み合わせるとなぜか爆発力のあるサウンドになり良いです。

 

■ワウ+ディストーションとしての音色

ディストーションの後にワウが配置されているような音ですがディストーション単体より音量がグッ上がって歪みがしょぼくなることはないワイドレンジなワウファズになります。

ワウ+ディストーションにアクセスするにはワウのオンとディストーションのオンを個別にする必要があり、ワンアクションでは切り替えられません。

 

以上、デカいですがそれに見合うバリエーションの豊富さがあり、スイッチも慣れれば使いやすく、音も悪くない。

ガレージィなグシャグシャノイズサウンドが簡単に出せる名機です。

 

中古で投げ売りされてることも多いので見かけたらぜひ