1996年から続くブティック系ペダルの老舗 Red SnapperやKing Of Britainsなど
オーバードライブ~アンプライクなディストーションあたりで評価が高いモデルが多い印象。
今回のMs, Foxy Brownは
Menatone Ms Foxy Brownは、シンプルなVol/Toneコントロールのアメリカンアンプ、ブラウンフェイスのデラックスアンプのサウンドをベースとしています。
らしく、歪む方のフェンダー系を基にしたアンプライク系の歪みです。
コントロールはvol, gain, sag, toneの4つ
toneは普通に高域の増減、volは体感結構大きめ
gainは最小だと音が出ないです。アンプ的と捉えるならgainが1ボリュームアンプのボリュームノブで、volが増設されたマスターボリュームみたいな感じでしょうか。
sagは低域の歪み量らしく、インプット段で低域のレベルが調整されている感じで、
sag最小だとすこしジャキっとした歪み量控えめですがニュアンスやよく出るオーバードライブ的な感触、
sag最大だと低域が一定で出る安定感と歪みのブリブリ感が増え、ジャキジャキした硬い高域とモロンモロンとした柔らかく飽和した低域が混ざり合う
ツイードっぽいサウンドに。歪みの質感も決してスムーズではなく、
なんなら設定によってはベルクロ系に片足突っ込んでるのでは?というくらい
荒々しい歪みですが、そこも含めて無理して歪ませたアンプっぽい雰囲気があります。
低域も高域も暴れて弾きにくい音のはずなのにダイナミクスを自然に表現する
ことができて不思議と弾きやすく、アンプライクといった感じで面白いです。
基本アンプのような歪みとして使いたいかオーバードライブとして扱いやすくorブースターとして使うかでsagの位置が変わってくるので、最初にどちらかに振り切って微調整するとよさそう。
音がリッチすぎるアンプライク系は後段のペダルとの相性があまりよくない
印象があるのですが、本機はなんにでも合わせられる感じがあり場所をえらびません。
ギターボリュームへの反応は良好。
前段のブースト受けはTSやクリーンブースターなどのスタンダードなオーバードライブやブースト系ペダルであれば相性良いです。
もともと低域が飽和してる音のため前段にファズは相性が悪めですが
本機自身がファズ的な暴れ感があるため、素直なブーストがちょうどよい感じ。
低域が豊かなようでいて無駄に出すぎてないので、後段にマフなどを繋ぐ場合でも意外と相性が良いです。
以上、かなり独特な音なのに生々しくアンプっぽさをビシビシ感じる
良いオーバードライブです。ひしゃげる寸前の迫力あるコードや、叫ぶような
チョーキングトーンが欲しい方にはマスト