デザインが独特な海外メーカー、SNARLING DOGS からファンクベースのレジェンド、ブーツィー・コリンズのシグネイチャーワウファズ
いつもこのブランドでプリントされている犬もブーツィー仕様です。かわいい。
足の形のペダル部分の下に通常のワウと同じようにON/OFFスイッチ、外側にあるスイッチがファズのON/OFFです。
ワウ側のコントロールはワウの周波数切り替えスイッチ(HI-MID-LO)とワウON時のボリューム
ボリュームは大体11時くらいでユニティなのでバイパスより音量大きくできます。
ボリューム高くしたときに若干歪む感じがカスレ感出てファンキーです。
周波数MIDが通常のベースワウ的な音色で、ローハイともにレンジが広く使いやすい。
LOまでいくとワウというよりフィルター的な効きで、MutronのVOLUME-WAHを髣髴とさせるサブフィルター的な感じがギターにもベースにもエグく効いてよいです。
HIは普通にVOXワウのような色気とまろやかさをふんだんに含んだワウで、
このHIセッティングのワウ単体だけ抜き出しても勝負できそうな音のクオリティです。
とにかく有機的で色気が合うワウですね。ワウのカーブも見た目によらずヴィンテージ系な急さがあります。
ファズ側は歪のフリークエンシーを変えるスイッチ、ファズのボリュームとゲイン(INTENSE CITY)音量はかなりデカい!低域がえぐいくらい効いているため単純に音圧もあります。
ファズの質はミッドスクープやブチブチ系ではなくファズフェイスっぽい感じの
オーソドックスかつローがファットなファズですが、インピーダンスの影響はほぼ無く、
バッファやほかの歪の後でもしっかりと機能します。
フリークエンシースイッチはHI側ではギターでも使えるおいしいミドルがでてきますが、LO側はほぼベース専用です。ローエンドとハイエンドだけが歪んだような感じになります。
ファズにトーンコントロールは無いですが、例えばギターで使う場合は前段に歪やブースターを置いて低域をスッキリさせたうえで重ね掛けしたり、ワウが歪の前の配置になっているのでトレブルブースター的に使うとかなりいい塩梅になります。
基本ベース用ですが、ベースで使う場合でも人によっては戸惑うくらいの音圧があるように思います。
普通ワウだと歪の後段につないだ時、どこかの帯域が狭まって音量が下がって聴こえたりショボい音になりがちですが、BOOTZILLAはどこにおいてもしっかりと存在感がある音色で、特に低域が充実しているためショボく感じることが無いです。
欠点はペダルの足の形的に左足では踏みにくいことと重すぎること。
体感で普通のワウより1.7倍くらい重いです。
安定感があって踏みやすいですが、気にされている方は注意
以上、今まで経験したワウファズの中では一番使いやすく、そしてエグみがある
バランスの取れた名機だと思います。
ベースでもギターでもおすすめ。ぜひ