electro-harmonix / Wailer Wah レビュー

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2016年発売のエレハモ製ワウ。

過去に同社のCrying Toneというギアがなく筐体ごと揺らすことでワウがかかる異色のペダルを

リリースしており、それを通常のワウ筐体に収めたものが本機のようです。

 

通常の筐体……と言っても筐体は強化プラスチックで成形されておりかなり軽いです。

形もクライベイビーや他のスタンダードなワウとは違う形で趣きがありますね。

 

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エフェクトのON OFFやペダルの傾き、入力に関わらず常に内部で3つのLEDが点灯しています。なんで?

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ギア留め具の構造上、噛み合わせをずらすのは難しそうです。

 

エフェクト/バイパスのインジケータLEDはなく

駆動は電池、アダプタ両方で可能。スタンダードですね。

 

コントロールもペダル部以外存在しない無骨な仕様です。

 

音はクライベイビーともVOXとも違う感じでかなり現代的。上から下までかなりしっかりとかかりますが、帯域が狭まらないためペダルを途中で止めても半止めみたいなミドルフォーカス的な効果は薄く、フィルターを動かしているような挙動です。

特に低域の削れなさが凄まじく、ブーストされているくらいあるので全体の印象としては元気で攻撃的なワウです。

海外ではmaestroのヴィンテージワウ「BOOMERANG」に似ているとの評もありますが、動画で見る限り帯域のレンジの広さが似ている気がします。

カーブは似ておらず、現代的な他のワウと同じで滑らかなスイープをしています。

 

以上、値段の割にクオリティが高く、しかも音が独特で良いです。

普通のワウとしても良いですが、最後段に置いてフィルター的に使っても良い仕事をします。