小規模な回路から繰り出される剥き出しのローファイ・ノイズ系ファズで00年代〜10年代初頭にかけてブームになったdevi everから2チャンネルのオーバードライブ/ディストーション。
本機は同社のマーシャル系ディストーション「Electric Brown」(以外EB)と、ローゲインOD・ダークブーストの「KARAOKE PARTY」(以下KP)をセットにしたペダルで、
EB→KPの順で接続されています。
電池使用可能!うれしい。消費も量チャンネル使って11mAと軽めです。
・EBチャンネル
コントロールはvolumeとtexture
volumeは音量で、textureは全体的な歪みの質を変えます。
具体的には左に回し切るとマーシャルらしいハイミッドが張り出てローミッドが抑えめ、ローがドカンとでるお馴染みのプレキシドンシャリ感。右に回すほどローミッドが出てきてリード向き…というか音像も歪み方もルーズになっていく感じです。
基本歪量はちょっと強めのクランチ程度ですが
ODというよりRATやBox of Rockなどのディストーションっぽい切っ先がありミドルが張り出ていない感じが使いやすいですね。
・KPチャンネル
こちらもコントロールはvolumeとtextureですが
KPのtextureはゲインっぽい挙動をし、左に回し切ると音が出なくなり、右に回すほど歪みが増えます。
こちらはブースターにも使える低ゲインのオーバードライブといった感じで、音は少し暗く篭り気味。
単体で使うのであればクランチにしたアンプのブースターとしてシングルコイルでもかなり太い音が作れます。
・EB, KP同時使用
各チャンネルは完全に独立してONOFF可能なため、両方ONにすることができます。
EB→KPの順なので、マーシャル系のEBをブースターでゲインアップ!というよりは
EBの後段にさらにブースターっぽいODをかませるといった具合。
両方ともそこまで強い歪みではないので、2つ組み合わせてもそこまで
ゲインは上がらないかな?と想像していたんですが、KP側のtexutureとBR側のvolume(どれだけKPチャンネルをブーストアップするか)の設定を詰めるとハイゲインディストーション~ベルクロファズまで作ることができます。
さらにギター側のヴォリュームも両チャンネルもしくは同時ON時でも非常に良く効くので、これ一台で何とかできそうなポテンシャルがありますね。
同時使用、KP側のtextureを14時以上に設定しておくとファズっぽさが付加されて
オルタナティブというか、コードでも単音でも映える音になり非常にお勧めです。
音伸びがよいのもうれしいポイント
前段バッファの影響があるタイプで、しかもバッファに相性があります。
BOSSは機種によってはハイが出すぎてしまうものがあり。
手持ちで一番良いなとおもったのはcusackのバッファでしたが、ギター側のトーンも良く効くのとバッファ後でも音そのものは破堤しない(せいぜい多少ハイ~プレゼンスが出るだけで低域は変わらず)ので、ギター側のボリュームで調整するのは手です。