COT50やAMP11など、生々しく特徴を捉えた歪み系で有名なアメリカのブティックメーカー。
数々の名機を生み出していますが、細かなバリエーション違いや中身同じでモデル名が違うものがあることでも知られており、
このSUPERLEADも同メーカーのREDHEADというマフ系がモチーフとされるペダルと(ほぼ?全く?)同じもののようです。
とはいえ音はSUPERLEADの名にふさわしい
がっつりと歪み、粘りとキレが同居したマーシャル系ディストーションで、カールコードを繋いだマーシャルをフルアップにした時のような力強さとこもり感の中に生きてるハイら特にdriveが最大手前くらいの時の伸びやかさ、コードと単音を行き来できる太さとバランスの良さは特筆するものがあります。
マフに似ているかと言われると別物のような…少なくともファズらしさはなく王道のディストーションって感じです。
個人的にlovepedalは浅く歪んでギターvolもピッキングニュアンスも出しやすいタイプかがっつり歪んでとにかく音がカッコ良い代わりにギターvolやゲインを絞った時の明瞭さが欠けるかのタイプの別れ方が極端だと思っていて、
このSUPERLEADは後者で、ギターvolに反応しないことはないがモリッとした低域が残ったり、driveを絞るとジリジリとしつつこもった歪みになります(このポイントはマフっぽいかも)
toneの機器は緩やかで基本上げ目が良く
midsスイッチは全体的な音量とハイミッドあたりを狭くブーストしてワウの半止に近い抜けを出してます。
雰囲気的にはboss ds-2 のモードIとIIの関係に近く、外部フットスイッチで操作できればなお嬉しいのに…と思うくらい両モード使いやすいです。
midsがoffの時もハイミッドに癖があるものの
適度に圧が抑えられており、音量も小さめ(RATくらいの音量感)
しっかりアンプライクでチューブっぽい暖かみがあるのはメーカーのキャラですね。
ただ、ローゲイン時の少し腰砕け感のあるもっさりとした歪み方やトーンの操作では消せないミドルの癖は好みが分かれるところですが、
前段にバッファを置くとある程度改善します。
おそらくハイゲイン時やミドルの抜けを取りたい時はバッファ無し、ローゲイン時やナチュラルさをとりたいときはバッファ有りで選べるような思想なのか…とにかくバッファがあっても往年のファズのように音が破堤することは無いです。
以上。ガッツのある音で、単純に弾いていて気持ちよく、リフもソロもガシガシ弾きたくなるようなよく出来たペダルです。