T-REX / NITROS Hypergain Distortion レビュー

f:id:nota_p:20220830195057j:image

T-REXブランドの最終期(2015年くらい?)にリリースされたコンパクトシリーズのハイゲインディストーション

設計は割と新し目でyoutubeにプロモーション動画はあったりするのですが、あまり国内外含めて使用者が見つからない…もったいない

 

コントロールはゲインとレベル、

小さいノブでロー、ミドル、ハイの3EQで

ディストーションとしてはスタンダードな仕様

音はHypergainと自称する割にはそこまでバキバキには歪みません

…いや、歪まないというか迫力のある音は出てるんですがしっかり音の芯は残る感じ。

メタルゾーンのようなメタル系歪みというよりはマーシャルを極限まで歪ませたような、ドスが効きつつハイミッドに特徴がある

塊感と元の質感がしっかり残るディストーションで好印象です。

どちらかと言うとアンプっぽい歪みで、ファズのように音が散らばったりせず、フロントPUで目一杯歪ませてもムームーしません。

なんというか、収録に映える感じの無駄な帯域がない歪み方です。

アンプの歪みだけど処理されてるというか、絶妙な塩梅。

 

DODのGunslingerに系統は似ていますが、NITROSの方がより強く歪みます。

 

特筆するべき点として、ノイズが圧倒的に少ないです。

怖くなるくらい静かで、シングルコイルでガッツリ歪ませた時ノイズは皆無ではないですが

今まで試したドライブペダルより圧倒的に静かです。

 

EQはBASSは低域からアンプの震えみたいなローまででています。マックスから削る方向で調整すると使いやすいです

MIDはハイミッドでかなりエグいところまで効き、ワウの半止めくらい強いピークを持っていて歪みを低めにしてMIDをガッツリ上げるとブースターにもなって良いです。

また削るとミドルがスクープされザクザクとしたサウンドになりサウンドのキモですね。

TREBLEは最小から調整した方がよさそうで、どちらかというとプレゼンス領域くらいのハイのキレや抜けを調整する感じです。

以上、素直なハイゲインディストーション

歪んだアンプや前段のブースターと組み合わせても良い結果が出やすくおすすめです。