MAXON / DS830 Distortion Master レビュー

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MAXONのディストーションはD&S2やSD-9

が代表的ですが、このDS830はそれらの系譜には無い歪みです。

 

コントロールはゲイン、ベース、トレブル、レベルの2バンドEQで、ゲインは完全なクリーンからハードロックまでいける十分な歪み量まで幅広く、どの位置でも結構おいしいし、ほかのODやブースターとの組み合わせも良好。

ファズっぽさは無く、全体的にアンプ…というか、マーシャルっぽいです。jcm800みたいな圧とバシャーンと叩きつけるような歪みで特にコードをかき鳴らすのが気持ち良いですね。

 

レベルは音量大きい方だと思います。

少なくとも昔のディストーションのように15時からフル付近でバイパスとイコールなんてことはなく、12時でもゲインEQの設定によってはかなり大きいです。

 

そしてこのペダル、EQが特筆すべき点で、

ベーストレブルともに上げていけば音量が増します。またベースは通常の帝位きてわすが

トレブルは15時以後ミドル〜ハイミッドにピークができ、マックスではブリッジミュートが強く響くザクザクガリガリしたスウェディッシュメタルサウンドへ。

そう、全体的にbossのHM-2と挙動が似ており

歪み量と音の分離、音量レベルが強化されている感じで非常に使いやすく、迫力がある。

 

トレブルは絞ってもドンシャリにはなりませんが、12時より下だとシングルコイル向き。

激しく歪ませたいならシングルハム問わずレベル以外のノブをフルにしましょう。

 

メインの歪みとして十分現代でも使え、歪みがハードな割にクランチ設定でも良い仕事をします。2台持ってスタックしても良いかも