A.Y.A TOKYO JAPAN / Super Atomic Distortion (SAD) レビュー

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名前通り日本のペダルブランド

評判の良い機種も多く、特にR-COMP、BM-FUZZ、Drivestaなどはプロアマ問わず使用を見かける印象。

 

今回のSuper Atomic Distortion (以下SAD)は

2014年リリースのメーカーとしては一番新しいモデルのようです。

コントロールDistortion、Tone、Volumeとクリッピング切り替えスイッチで、見たかんじは3モードODにゲイン足した感じか?と思ったのですが、中身見るとあんまりTSベースみたいな雰囲気はなさそう。

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オペアンプはおそらくop07cpで現行のRATと同じ。クリッピングで黄色いLEDが使われているのはway hugeのfat sandwitchを思い出しますね

 

出音は中低域に壁のような圧がある豪快なディストーションで、オーバードライブ的な要素はなく、雰囲気的にはdistortionノブを12時以降にして深めに歪ませたターボラットにサステインを足したような感じ。

音量感や音抜けも申し分なく、現場の使用感を考えられた非常に扱いやすいドライブペダルです。

 

……これで終わってもいいくらい隙が無く素直によいディストーションです。

ファズっぽくなく、純粋にディストーションらしいのも良い。ミドルの豊潤さは

アンプっぽくもありますが、シングルコイルでもグイグイ気持ちよく歪む感じと

特定のアンプっぽくない(あえて言うならメサブギーっぽい)ところが他と違うポイントかもしれません。

 

トーンは通常のハイカットではなく、あげるとギターのおいしい部分のハイミッドが

あがる感じ。トーンを下げてももこもこせず、前に出すリードサウンドが必要な場合は

トーンを上げ目、あえて埋もれさせて壁のような歪んだコードを弾くなら下げ目で…

と音の距離感やどれだけ抜けさせるかでトーンを調整できます。

 

モードスイッチの切り替えは上からDistortionモード、Boostモード、ODモード

歪み量と音量に変化がありますが基本的な歪みの質に

大きな変化はなし。ODモードでもBoostモードでもゲイン最大で結構図太く歪みます。

低ゲイン時の方が違いが分かりやすく、OD→Boostの順でピッキングによるダイナミクスがつけやすくなる感じです。

前述のトーンのおかげでハイミッドを出すことができるので

ブースターとしてアンプをプッシュしてもいいかも。

 

以上、図太く歪み、とにかくシングルコイルに合うディストーションです。

なかなか見ないモデルですが、見つけたら買って損はないと思います。