中国のペダルメーカー。このサイズのペダルを大量かつ低価格でリリースし、
ミニサイズペダルを世に知らしめました。
コピーモデルが多かった印象ですが、最近はコンパクトなアンプシミュレーターやヘッドアンプ、低価格で高機能なマルチなどかなり手広く展開していますね
Repeaterはミニタイプのデジタルディレイで、コントロールは
LEVEL, D.TIME, FEEDBACKの3つとモード切替のスイッチ
モードはMODとNORMALとKILLDRYの3種
ディレイタイムは25~1000ms
トレイル機能はなく、トゥルーバイパスです。
決行このシリーズは元ネタとなるペダルが多いのですが、このrepeaterは
コントロールや機能から元ネタが断定できません。
出音はデジタルなだけあってハッキリした音像でハイが目立ちますが音が細いわけでなく個人的に好きな音です
おそらく音が細く感じない理由はBOSSのDDシリーズに比べて
フィードバックの比較的緩やかな減衰にありそう
繰り返していくとディレイ音が劣化していくのですが、アナログディレイとは違って
高域がゆっくり減衰しながら全体的に音の解像度が下がっていく感じで
D.TIME中程度・FEEDBACK高めで設定するとアナログディレイとはまた違った
滲んだリバーブ感が出ます
LEVELはディレイ音の音量で最大で原音と1:1、大体つまみ12時あたりから
始めると調整しやすいです。
FEEDBACK最大で発振ギリギリしないくらい。ずっと同じ音を繰り返すかといわれると
そうでもなく、ある程度繰り返すと滲んでぼやけていき、高域が削れ、煙のような低域だけずっと漂っている感じになります。
また、発振こそしないんですが、弾きながらD.TIMEノブをぐりぐりするとアナログディレイでは出せない+デジタルディレイでも珍しい質感のグリッチ的なうねりが出ます。これがかなり気持ちよくおすすめ
またペダルをOFFにするとディレイ音がリセットされるらしく、繰り返している途中で
OFFにした後、またONにしたときにそれまでのディレイが消去されます。
これを利用して、ディレイタイムを短く設定・フィードバック最大で踏んだ瞬間の
音をガガガガガ!と繰り返す設定にしておいても再度ONにした場合フィードバックが
消えて新しく音を出せるため便利です。
MODモードではディレイ音にモジュレーションがかかります。
このモジュレーションは派手な感じではなくコーラス/テープエコー的な揺れで
音に深みと存在感が出て良いです。
滲み感などの減衰はNORMALと変わらず
KILLDRYモードは文字通りドライ音を消してディレイ音のみにするモード
バイパス時は通常のモードと同じように原音が鳴ります
エフェクトON時は原音がなくなるため、LEVELがそのままエフェクト音量に
もともとセンドリターン用らしいですが、原音が無くなる分アタックがなくなり
浮遊感が増すため、歪ませたギターのバッキングと合わせると幻想的です。
またLEVELを下げられるため、音を抑えながら大きく広がりを感じる音を出せます
ちなみにKILL DRYモードはモジュレーションはありません。
以上。個人的にMOOERは好んで弾かなかったのですが、このディレイは
かなり好きでした。音もチープさを感じず存在感がある気がします。
おすすめです。