グヤトーンのエフェクターときいて思い浮かぶ形は人それぞれあると思いますが
このマイクロシリーズはモデル数と(主に価格や手軽さ、サイズ感などの)人気の面で
グヤトーンの代表的なシリーズといっても差し支えないほどのシェアを誇っていました。
その中でもデジタルディレイのMD-2 MD-3は
一定の評価があり、若干ですがプレミアもついています。
MD-2の後継機としてMD-3が発売されたようですが、機能的な違いはディレイのタイムレンジを切り替えられるスイッチが1段階増え、最長ディレイタイムも増えて(MD-2が最大800msなのに対しMD-3は2600ms!)
単純にマイナーチェンジかと思いましたが、
ディレイそのものの音が少し違ったので比較レビュー
まず共通点として、どちらも普通の、真っ当なデジタルディレイです。野太さやモジュレーションなどとは無縁の、正確な音を返します。
が、よく聴き比べるとMD-3の方は若干超高域部分が丸まってます。
それに比べてMD-2は無処理で若干荒い感じ。個人的にはこのデジタルワイルドさがクセになりますが、
MD-3はよく考えられて音質を改善していると思います。
ディレイレベルはどちらも最大で気持ちディレイ音が目立つかなというくらいで扱いやすく両機同じバランスですが、バッファが違うのか若干ニュアンスが違ってMD-2の方が全体的にマイルドというか、ディレイと原音の混ざりが良い気がします。
フィードバックはMD-2の方が暴れやすく、発振も結構強烈でMD-3はおとなしいです
これもMD-3の改善点なのかも。
MD-3の方はフィードバック音2回目から返す音量がMD-2に比べ下がってます
MD-2は均一に音量が減衰していくのでその点で音が太く感じる人いるかも。
以上。発音もはっきりしていてコンパクト、
ロングディレイとスラップバックが特にハマりやすいクリアなディレイでおすすめです。
両機の差は少ないですが、
発振させたい場合はMD-2を、より綺麗で自然なディレイが欲しい場合はMD-3がおすすめ