DOD / ECHO FX レビュー

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80年代から90年代末まで販売されたアナログディレイ。

ジョンフルシアンテやブラッククロウズが一時期使用していたらしく、中古ペダル界隈(?)ではわりと名が知れています。

 

コントロールは左からDRY/TAPE(mix)、ECHO(ディレイタイム)、SLAP(リピート)、TAPE QUALITY(ローパスフィルター)で

ディレイ音がドライ/ウェットのミックス方式かつ音量が下がらない、埋もれないサウンドデザインが素晴らしいです。

ディレイタイムは300msくらい?で短め。

後述する電圧を変えても自分の個体ではディレイタイム伸びる感覚はありませんでした。

リピートはアナログディレイにしては大人しく扱いやすいですが、MAXにすると発振します。

発振はTAPE QUALITYの位置によってするかしないか変わるので上手く発振しない場合はTAPE QUALITYを最大にしましょう。

 

TAPE QUALITYはディレイ音の高域をカットして馴染良くするノブ。

アナログディレイって元々高域がないからこのノブいらないのでは…?と思うかも知れないですが、最大時の高域カット無しの設定では

maxonのad-900の解像度には劣りますが、BOSS DM-2のようなクリアで太いディレイ音でここから音をリバーブ的に馴染ませるように調整できる感じです。

このディレイ、アナログディレイというだけで評価されているというわけではなく、有名ビンテージディレイと肩を並べられるくらいクオリティが高いディレイです。

 

ちなみにこのディレイ、一応9vでも動作しますが公式では10vのアダプタを使うことが推奨されており、12vくらいまでは安定して動作します。

電圧を上げると個体によってはディレイタイムにも変化があるようですが、1番の恩恵はディレイ音にハリと艶が付加されることじゃないでしょうか。

特に12vで動作させた時のディレイ音の存在感は他のディレイでは得難いですね。