70年代にたった3台しか作成されなかったリングモジュレータを基に機能追加を施したモデルらしいです
電池不可。かなしい。
リングモジュレーターと表記がありますが
普通に使う分にはアナログのアッパーオクターバーで、GREEN RINGER系の音になるかと思います。
破堤ギリギリのベルのような、澄んでいてかつどこか退廃的なアッパーオクターブ音、
コードを弾いた時の緊張感のあるグリッチに特徴があり、良い雰囲気があります。
オクターブの追従は良いですが、12フレット以下だとオクターブはあまり目立たず、エッジの立ったローゲインのファズみたいな音になり、
これもまたカッコ良いです。
サステインは全くおまけされないので、後段に歪みを足したり、マフなどの音が太いファズに対してトレブルブースト的に使うのがハマります。
おおむねクリアでカッコ良い音が出るローゲインアッパーオクターブファズという印象ですが、
このモデルにはスイッチ付近に謎のジャックがあります。
これはどうやらサブインプットとサブアウトプットらしく、アウトプットのみ2つ使うと1in2outのアッパーオクターバー、インプットのみ2つ使うと信号が干渉しあって2in mix1outのリングモジュレーター、サブアウトプットからサブインプットに繋ぐと信号がループし何故かサブオクターブ+アッパーオクターブ+リングモジュレーターのようなかなり不思議な音になります。
これかなり繋ぎ方で音が変わるため、色々繋ぐと新しい発見がありよいです。
サブインプットからサブアウトプットの間にトレモロをつないだり、外部音源をサブインプットに繋いだり、2アウトにしてステレオでアッパーオクターブを鳴らしたりすると面白かったです。
以上。思ったより幅が広く、普通にアッパーオクターブとして使っても一級品の素晴らしいペダルです。
球数少ないですが、見かけたらぜひ