BOSS / DD-6 Digital Delay レビュー

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2002年発売のデジタルディレイ。

最初に言っておくとディレイはトレイルします。(OFFにしても残響がブツ切れにならない)

やったね。

 

ディレイタイムのモード切り替えがありますがディレイとしての基本的な音色は一つ。原音に忠実でクリアな良いデジタルディレイです。

減衰時に高域ばかりが残って耳についたりしないのも良い感じ。

リバースディレイも入ってるし、使いやすいスタンダードなディレイでおすすめ!

…で終わりたいところですが、このディレイの本領はWARPとHOLDのモードにあります。

 

WARPは踏んでいる間だけフィードバックが徐々に上がっていく機能で、長く踏み込まなければ普通のディレイとして使用可能。

副次的に音量も上がるのでたとえば、アルペジオ弾きながら強調したい小節で踏み込んだり、

単音で弾いた時などに擬似的に音を伸ばすこともできて使いやすい。

HOLDモードは踏んでいる間だけ音が記録され足を離したら即再生する簡易ルーパーのような機能。

DD-2、DD-3にもHOLD機能はありましたが、あれはあらかじめ指定したディレイタイムに遡って再生する機能なので別物です。

DD-6のこと機能はステージ上で手軽にサンプリングできるからかバンドマンに人気が高く

1人ギターハモリからグリッチノイズまで幅広く親しまれてきたと認識しています。

実際に使ってみるとループの長さやタイミングは直感的に操作できるのでこの機能だけでも楽しいペダルです。

(音を出しがらHOLDを極限まで短く踏んで離すとズガガガガ!!と言うマシンガンノイズを体感できます)

 

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ちなみに最新機種のDD-8にもループ機能とWARPモードがあり、どちらも完成度は高いんですが、ループ機能はHOLDとは操作が違う本当のルーパーになり、WARPは踏んだ時の飽和感が少し増えて派手。DD-6の滲むようなフィードバックの溶け込み方のニュアンスではなくなりました。