Chandler / POD-1 OVERDRIVE レビュー

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スタジオ機器で有名な Chandlerのラックタイプオーバードライブ。

TUBE DRIVERを一時期販売しており、

それで名前を知っている方も多いと思います。

 

これはTUBE DRIVERとは関係がないと思われますが、国内はおろか海外にも情報がなく、

年代や製造の経緯まで謎のエフェクターです。

情報求む。

 

コントロールはレベル、トーン、ゲインのスタンダードな3ノブ。

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パネル表面にバイパス/エフェクトのスイッチがあり、背面にリモートでON/OFF操作できる端子があります。

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オペアンプは艶なしの4558Dでそんなに古いものではないかも。

音量はTSやSD-1などの通常のODレベルでそこまで大きくはなく、トーンも普通のハイカットです。

歪量は結構多いですが、あくまでハイゲインなオーバードライブといったところでディストーションまでは行かない感じ。

全体的な音の印象としては元気があり、どことなくマーシャルな雰囲気があります。

気持ちコンプ感が薄くオープンで、ゲインを上げるとマーシャルらしいハイミッドが出てきて気持ちが良いです。

ミドルはODらしくしっかり出ているので、ブースターとしてもメイン歪みとしても使えますが、基本はメインのODとしての良さが強いタイプ。

バイパス音は少しハイが落ちて落ち着くタイプ。

 

以上、

コンパクトとはいえラックタイプなので、

そのスペースや使い勝手の悪さを差し引いてまで使う意味があるか…と言われるとそこまでの個性はないですがSD-1にBox of Rockを薄くブレンドしたような純粋に良いODです。

安く見かけたらぜひ