ヴィンテージのペダルを独自の解釈するブティックメーカーの先駆け的存在、
Prescription Electronicsよりユニヴァイブのクローンモデル。
実をいうとユニヴァイブ系にはそこまで明るくなく、所有していたものは
ダンエレのchicken saladとcool cat vibe、Jim Dunlopの旧式UNI VIBE (型番だとUV-1SC)、BBEのSOUL VIBEなど、全てマスプロモデルで
ブティック系は試したことがありませんでした。
もちろんオリジナルも弾いたことないので、
その感覚でのレビューになります。(ジミヘンは好き)
コントロールはINTENSITY VOLUME SPEEDと、CHORUS⇆VIBRATOの切り替えスイッチ。
SPEEDノブは足で操作できるよう大きめのバケツノブがついています。ユニヴァイブクローンのスタンダードな仕様の一つですね。意外と回しやすい。
INTENSITYは揺れの強さを、VOLUMEは文字通り音量を調整します。
VOLUMEは最大値で原音から気持ち上がる程度で、ブーストには使えません。
CHORUS⇆VIBRATOは揺れの種類の切り替えで、CHORUSが一般的に皆さんが想像するユニヴァイブの揺れ。複雑に揺れるフェイザーとハーモニックトレモロを混ぜたような音色で、
コーラスの音ではないです。
対してVIBRATOは音程が揺れるシンプルなピッチビブラートでINTENSITYを強くすると揺れからがノコギリ波+アルファのような絶妙な揺れ方になり、これも面白い効果ですね。
全体の音色としてはイメージの中のユニヴァイブより効果が薄め…というかさっぱりしてます。
揺れも酔うような揺れ方ではなくユニヴァイブでよく言われるような「低域のドスの効いた揺れ感」はあまり感じず、ミドル重視のジュワンジュワンとしたテイストの揺れ方。
さらにRATEを遅くすると効果がさらに薄くなるため、INTENSITYは最大値くらいから音を作り始める感じでちょうど良いかも
ユニヴァイブといえばちょっと派手な効果を期待してたが…とおもい少し肩透かしな印象でしたが
前段にユニヴァイブ、後段に歪みを置いたところ、歪みで効果が増幅and揺れが絡み合って複雑なエフェクトになりました…もしや最初段推奨のモジュレーション?
ためしにいろいろ繋いでみたところ、やはりファズフェイスの前段に繋いだ時の効果が抜群で、ファズ感を残したまま音像をくっきりさせ、
ユニヴァイブやワウ使用時に発振やエフェクトがかかりにくい状態を改善する効果がありました。
他のハイインピーダンス専用のファズでも同様の効果がありそうです。
以上、エフェクトそのものもですが、バッファ、プリアンプ、ビブラートとしても味わい深いモデルです。
追記
電源が12v ACなので特殊です(口は通常の2.1mm)
アダプターで揺れ方や揺れの強さも変わるので相性が難しいです(現在アダプタ吟味中)
内部にトリマがあり、ムギ球の光の強さを調整できます。ムギ球の光が強いほど揺れの効果が強くなりますが、強すぎても揺れが微妙になるので難しいところ。