VOX / V829 TONE BENDER レビュー

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90年代にVOXがリイシューしたトーンベンダー

MK1.5のファズフェイスの元になったバージョンを基本に開発されており、ちゃんとゲルマニウムトランジスタが2基搭載されています。

前段にバッファがあるとポテンシャルを活かせないタイプ

 

が、音はトーンベンダーでもファズフェイスでもない独特なファズです。

 

まずATTACK(歪量)最大でオンにするとローがカットされガリガリとしたガレージィなファズに。

よく歪み、シングルでもハムでも同じような音色でサスティンがよく伸びるのが特徴。

狭い出口から無理やり飛び出してくるような

圧縮感の強いファズは8ビットサウンドの一歩手間なくらいギター側の個性を無視するキャラの強さがあります。

 

ATTACKを下げるとサステインは減るものの、

アンプの歪みに合いそうなガサっとした野性味のあるファズブースターになり、これもなかなかおいしいです。

 

またギター側のボリュームにも良く反応しますが、ローカットが強めのため、ギャリギャリしすぎる場合はギター側のトーンも合わせて使うと良いです。

 

以上。ふくよかさは無いものの、あまり似ている音が見つからない、ビンテージの風格すらある個性的なファズです。

最近あまり見なくなっているので見つけたら是非