ブリティッシュアンプの代名詞であり
老舗アンプメーカーのマーシャルから
90年代にリリースされたディストーションの
リイシュー。
マーシャル創業60周年を記念した復刻ラインで
他にも評価の高いBlues Breaker、Shred Master、Guvnorが発売されています。
今回のDrive MasterはGuvnorと回路構成が似ていることや、オリジナルとの比較は一旦置いておいて、歪みペダルとしてのレビューです。
今回比較はしませんが、一応中身。基板パターンまで一緒。
バイパス方式もリイシューするんだったらトゥルーバイパスについでにしちゃうメーカーも多いと思うんですが、
ちゃんとオリジナル同様ミレニアムバイパスという徹底ぶり。
ちなみに公式で9-18v対応の表記があるので後記
コントロールはゲイン、ボリュームに加えて
ベース、ミドル、トレブルの3EQで
通常の歪みよりコントロール多いです。
歪みの質としてはまず復刻なので当たりまえですが、
出来のいいアンプシミュレート系では決してなく、
なんとなくマーシャルのミドルを感じる程度の歪みエフェクターです。
そのためチューブアンプや他の歪みと合わせて使いやすく、マーシャルアンプに対してのブースターとしても意外と良いです。
歪みの深さは今の時代の感覚でいうとハードなオーバードライブくらいでディストーション的な深さの一歩手前くらい。ブースター受けが良いため、TSからトレブルブースター、ワウの半止め的なブースターまでなんでも様になります。
EQに少しクセがあり、基本ミドルを目一杯出した方が良い音になりやすく、ドンシャリにしたい場合はミドルを減らしつつトレブルとベースを上げたほうがそれっぽい。
ハムバッカーだと直感的に使いやすいんですが、
シングルコイルの場合はセッティングによってはハイがチリチリとして
邪魔になることがあります。そういう時はギター側のトーンを絞ってやるとGOOD
宅録の場合、そのままオーディオインターフェイスに繋ぐとマーシャルをオンマイク1本で録ったようなちょいローファイでいい塩梅の
音にもなりますね(アンプシミュレータ的な空気感やキャビの感じがある音ではないです)
ギター本体のボリュームやピッキングニュアンスに対する反応は少し鈍いですが、
それが弾きやすさにつながっている感じがします。
ある程度ドライブマスターの音になるというか、前段の個性を上書きする性質もあるため
メイン歪みの後段に繋いでリードサウンドとしてスタックするのが使いやすいです。
個人的には前段にRATを繋ぐといい感じでした。
全体的に3EQあって素直に歪む特徴がいい感じに働いていると思います。
18v駆動だと歪みはハリがあって元気にならはますが、そこまで劇的な変化はなく、
あくまでエフェクター的な歪み方からはズレないです。
高域のチリチリ感が抑えられて使いやすくはなるのでアダプタ持ってる人は試してみるのが吉。
以上。一台持ってるといろいろと重宝するペダルだと思います。ぜひ。