RESONANT ELECTRONIC DESIGN / Manifold Drive レビュー

f:id:nota_p:20211022195848j:image

2010年台初頭にアメリカで創業

日本では露出が少なく、かなり少々ミステリアスな雰囲気が漂うブランド。

今ブティック界隈で人気を集めているChase BlissのBrothesという歪みを共同開発したのもこのメーカーです。

 

Manifoldとは多種多様な〜という意味があり

2コントロール1スイッチしかないですが、

たしかに名前通り音のバリエーションは多いです。

 

コントロールはゲインとボリューム、

全体的な音色をコントロールする3モードスイッチが真ん中にあり、各ポジションの名称はdark bright flat

まず基本的な音ですが、あまり定番機で似た音が無いです。

アンプライクではなく、少しガサガサした音色で、綺麗で上品な音を想像すると面食らうと思います。

エフェクター的な歪みの個性と質感がRATやvoodoo-1みたいなオーセンティックな雰囲気があり、現代的な、これ一つで良い音!な歪みを探している人には向かないですが、アンプらしさはアンプに任せて個性を出す感じが個人的には好きです。

ゲイン最小で完全なクリーン、上げていくと荒めに歪んでいき、最大にすると強いピッキングで音が引っ込むほどの強烈なファズになりますが、ゲインがどの位置でもピッキングにかなり反応します。

3モードのスイッチは前述の名称から想像して高域を調整するハイカット的なスイッチかなと思ったんですが、わりと音色が変わって

darkは一番歪みが細かく、ざらざらしていてファズっぽい。以前レビューした初期のRC BOOSTERのゲインを上げた時の質感に似ています。

真ん中のbrightはdarkの歪みを元にチューブアンプっぽいぷりっとしたクランチサウンドブレンドされている感じで結構自然です。

音はmid-fi electronicsのoverdriveに近い。

ゲイン上げすぎると引っ込んだファズになるところも似てます。

flatはbrightからすこしアタックを落ち着かせた感じでバランスが良く使いやすい印象です

 

ギターのボリュームへの反応も良く、ゲインMAXでファズっぽくてもボリュームを少し絞るだけで使える歪みになり、ボリューム5くらいでクランチになります。

アンプの歪みと組み合わせても良好。若干ファズっぽい毛羽立ち感が適度に荒くゲインアップしてくれるのが良いですね。

以上らかなりいろいろな表情があるペダルですが潰しか聞くような感じではなく、一発勝負型で面白いペダルです。