ELECTRO FAUSTUS / GUITAR DISRUPTER V.2 レビュー

f:id:nota_p:20210730200118j:image

ELECTRO FAUSTUSは通常のエフェクター筐体に入れたドラムパッドや光センサーで操るテルミン、その他オシレーター等、エフェクターというよりノイズマシンやミニシンセの設計を得意とするメーカーで、このGUITAR DISRUPTERもギターの音を壊し、倍音まみれに再構築する…つまりヴィンテージ由来ではないファズとして異彩を放っているモデル。

 

コントロールはボリュームとエフェクトの周波数を変えるFLUX、あとは中央に0/2のスイッチ

 

ボリュームは尋常じゃないくらい大きいです。

カーブが急とかではなく単純に馬鹿みたいに大きい。DEATH BY AUDIOとタイマンはれますね。ボリューム9時くらいから始めると吉

 

FLUXノブは通常のトーンではなく、周波数のピークをどこに置くかみたいな、キツい山型のイコライザを移動させてる印象に近いですが、割と直感的に使え、11時以下では太めのファズ、12時以降で高域に特徴が付いてきます

 

0/2スイッチは2の方向に倒すと追従性が破壊されたオクターブ下のノイズが付加される感じで

MXRのBLUEBOXのカオス感と使いやすさが同居したインスピレーション溢れる音です。

 

基本の音は全帯域が均等に深く歪んだベルクロ系ブチブチファズで、音の壁を作るのに非常に適しています。ベルクロなので弾いていない時のノイズは皆無。深く歪んでいるので割と途切れることなくロングトーンも可能。ソロでもぐいぐい引っ張れるリードファズサウンド出せるかなりバランスが取れたモデルでおすすめです。

普段は通常の0モードにしておいて、さらにぐしゃぐしゃになりたい時はしゃがんで2スイッチに倒しながらFLUXノブをグリグリするとステージ映えすると思います。

 

あと電池入れるスペースはついていますが電池スナップはついていません。ただ、電池スナップの増設はJHSやその他電池使えないメーカーからの改造よりは簡単です。