electro-harmonix / OPERATION OVERLORD ALLIED OVERDRIVE レビュー

f:id:nota_p:20210728201515j:image

エレハモのFETを使用したステレオプリアンプ・オーバードライブ
ギターだけでなくベース、キーボード、その他音が出る物であれば全ての機器に使える

フレキシブルかつオールマイティな歪みです。

 

コントロールはBASS MID TREBLEの3EQで、恐らくBASS12時、MID7時、TREBLE12時が

フラット…というかミドルに癖があり、ギターだと上げすぎるともっさりして暑苦しくなります。しかもEQが干渉しているようで、扱いに注意が必要。

MIDノブがTREBLEとBASSより高く設定されているときには強烈なハイミッドブースターになります。

 

ゲインはインプットゲインスイッチで3段階の歪み量に設定でき、クリーン~ディストーションの領域まで結構幅広いです。

ドライ音もブレンドできるため、用途はかなり広いですね。

 

音自体は結構チューブライクでアンプっぽい歪で、良く効くEQも相まって使いこなせると奥行きのあるクランチからぐいぐい前に出るディストーションまでなんでも作れそうな感じがあります。

アンプっぽいと言いましたが特に何に似てるかというと…フェンダーアンプ?
いや、よくアンプシミュレーターにあるメサブギーのシミュレーションっぽい音を

もっと歪みらしく完成度高くした感じです。

 

BOOSTスイッチは文字通りブースト。本体のBOOSTノブでレベルを設定できますが

後段ではなく前段に配置されており、ゲインブースト的な役割です。

ブーストすると結構ハイカットされてすこしざらつきつつもファットに歪みます。

手持ちで比較した中では同社のLPB-1に非常に近い音(というかほぼほぼ一緒)

 

ちなみにこのブーストチャンネルは通常だとブーストノブだけしか操作できないですが、

筐体内のスイッチを切り返るとメインチャンネルとEQ、ゲイン、ドライブレンド等の全てのコントロールを共有して独立したチャンネルとして使用できます。

つまりLPB-1を3EQで使えるということで、これだけでも買う理由になる人いるんじゃないでしょうか。

 

ギター以外の機器でも安定して使えてお得です。特にベースとマイクはコントロールの豊富さもあり、ギターで使うよりも直感的に使えます。

簡単にかつナチュラルに歪んだ音を出せるので、収録でもかなり活躍しそうです。