VOODOO LAB / SPARKLE DRIVE レビュー

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プロユースなパワーサプライでお馴染みVOODOO LABから

 

簡単に言うとクリーンをブレンドできるTS-808系のODで、クリーンブレンド機能としてはmaxonのOD-820に似てますが、

ドライブとクリーンを独立して操作できる点では

SPARKLE DRIVEに軍配が上がります。

クリーンミックスしない状態はTS-808っぽい

ミドルに集まりすぎない艶やかなODでちょっと本家のTSよりしっかりと低域がでてます

(というか今まで触ったVOODOO LAB製品全部低域が安定して出ている印象がある。)

 

この状態だとブースターとしても良い塩梅ですが、メインの歪みとしてもバランスが取れており結構好きな音です。

 

本機最大の特徴であるCLEANノブですが、

まずこれはドライ音を混ぜるものではなく、

オペアンプを通ったクリーン音をミックスできるノブで、原音とは異なります

が、明らかに音にハリと抜けが追加されており

正直にいうとドライブ音より良い音で

クリーンノブ最大で使った方が好きという人も多そう。

帯域がどこか削れているわけではないですが

マイクロアンプなどの一般的なクリーンブースターよりアンプや歪みのブーストに向いている音量で、初段に置いてギターの音を補正する役割としてもアリです。

 

クリーンを適度に混ぜながらドライブサウンドを作るとトランスペアレント系ODのような挙動になり、ミックスできる歪みでありがちなクリーンと歪みが分離しているような印象はないです。

 

クリーンを混ぜながらブースターとして使用すると、もともと強調しない中域からさらにフルレンジ感が増し、ブースト受けの歪みのキャラを変えずにザラつきとサスティンを追加できる、癖のないブーストサウンドを得ることができます。

 

以上。OD-820とキャラや使用用途は似ていますが僕はこっちの方が好きでした。

ノブが動きやすいのはご愛嬌ですかね。