Ibanez / TS9DX Turbo Tube Screamer レビュー

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TS9に+(PLUS)、HOT、TURBOの3モードを追加したモデル。

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オペアンプはTA75558P

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基板及び電池蓋にMAXONの刻印があるため

1STリイシューと同じ時期の

Ibanez企画、MAXON製造の時代と思われます。

実際今回の個体のノーマルTS9モードは1STリイシューに

似ていて少しすっきりとしつつざらついてる感じで、狙うのであれば電池蓋の刻印を確認しても良いかもしれません。

 

+(PLUS)モード

音量と中低域がもちあがり、歪みが増えてざらつきます。

メイン歪みとしてもまぁまぁ使えるモードで

ブーストも悪く無く、単純にTS9を強化した感じ。

 

HOTモード

+モードから歪みが減り、音量と中低域が上がります。

ここからトーンはほぼMAX推奨。

クリッピングを切り替えてモードを作ってるみたいですが、HOTの名称とは裏腹に全体の歪み量は下がる。

音量はこの段階で通常のTS9とは比べられないくらいの大きさで、強烈にアンプや後段のエフェクターをプッシュできます。

 

TURBOモード

HOTモードからさらに歪みが減り、中低域と音量が上がります。

とにかくもりもりとローミッドが出る。

これまた強烈にアンプをプッシュできますが、

邪魔なローエンドはちゃんとカットされているためブーストしても潰れにくいです。

おそらく全モード中一番歪みが薄いモードではありますが

クリーンブースターみたいに使うのは難しいというか、歪むことは歪んでいるので

やはりブースター向き。

クランチ気味のチューブアンプや浅めの歪みペダルと組み合わせると一気にもったりしたディストーションを作れて便利です。

逆に抜けをよくしたりする効果は薄いので

もう結構歪んでるアンプとは相性が悪いかも。

 

+モード以降はいなたさや枯れみたいな印象は皆無で、とにかくローミッド!パワー!みたいな圧がある、カラッとした感じとはまた別のアメリカンな音で面白いです。

 

以上。TS9からもうちょっとブーストしたいorとにかくローミッドが欲しい!という方にはおすすめ。