BuGG FX / raincoat レビュー

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アメリカ ジョージア州のブランドのファズ

サウンドハウスで売っていたので余っていたポイントで購入。

 

簡潔にいうとマフ系、それもロシアンを元にしているような印象のファズディストーション

まんまコピーではなくいくつか味付けがあり

・暴れすぎるローを控えめに

・ミドルのスクープも抑え、抜けるようなミドルの追加

・トーンは普通のハイカット。トーンを上げると前に出て、下げるとバランスそのままに引っ込む感じ(帯域が良いのか、極端にこもる印象はない)

など、結構実践向きの調整をされつつ感情的でマフらしいキャラも感じます。

音のデザインと運用方法は以前レビューしたphantom fxのmotherに近いかも。

 

サウンドハウスの紹介文には「ギターのVolumeコントロールを動かせば刻々と表情を変える」と書かれていますが、絞っても綺麗なクリーンになるタイプではなくファズのチリチリ感を残しながら湿ったクランチになるような感じで、たしかに使える音です。

これはグリーンロシアン低ゲイン時の設定のオーバードライブサウンドに似ていてキャラがあります。

サスティン最大の時の方が絞った時の反応が面白い。

オクターブが混ざるようなジリジリしたファズサウンドも出ると書いてあるが、

多分バイアスが少しずれたようなチューニングにしてあってファズらしい飽和感も出しているので、そういう雰囲気があるんだと思う。

 

以上。Motherほど現場寄りな器用さはないですが、マフ系に新しいバリエーションが欲しい方は是非選択肢に入れても良い個性的なファズです。