国内外問わず人気なEQDよりこれまた定番の人気を誇るマフ系ファズがHoof。
いくつかバージョンはあるみたいですが、
今回はトップジャック、ソフトクリックスイッチの現行品です。
一応電池でも使えますが各バージョンや本当の最新版が使用できるかは不明。
2019年12月製造とサインがありました。
コントロールはvolume、tone、fuzzのスタンダードな構成の他にshiftというノブがあります。
これは公式では"中域の設定"とありますが、いじってみるとただのミドルコントロールでは無い挙動…
体感的にはトーンを操作する帯域を変えているような…パライコのフリークエンシーを操作している感覚に近いです。
toneの効きが通常のマフと同じ上げると高域が出つつ低域カット、下げるとその逆の動作になるタイプのものなので、その上げ下げの中心部分を操作するイメージで触るとわかりやすいと思います。
fuzzノブはマフで言うsustainですが、shfitノブの位置によっては下げ目で使うとピッキングニュアンスに対する反応が良くなります。
全体的にギター側のボリュームにもよく反応します。
shiftコントロールで音量の上下があるためかボリュームはかなり大きめにとられており嬉しい
全体的な音の印象としては歪みはマフにしては浅めですが足りないことはなく、シングルコイルでも濃いファズディストーションとして使うことができる優等生です。
弱く弾いた時やボリューム絞ってクリーンにした時にチリチリとした歪みの粒が残ってローファイなトーンになって好きですね。
これ一台でもバッキングからリードまでいけそう。
優等生とは言っても決してつまらない音ではなく、
どの位置でも抜けるハイミッドや整いつつ適度に毛羽だった歪み感はキャラが立ってます。
アーミーグリーンのマフがベースになっているという話がありますが、
あまり似てません。というかマフをベースに別物になるまで改変した感じで、
アーミーグリーンのような低域は出ないです。
どちらかと言うと手持ちのUSA第三期の方が音の雰囲気は似てます。
運用方法としてはクリーンなアンプで単体で使ったり前段に歪みを置いて組み合わせたりする
通常のマフのような使い方ができますが、
前述のshiftコントロールや分離の良い歪み方から歪んだアンプのブースターにも十分使えます。
以上、マフと同じ+αな使い方ができる優秀なファズペダルです。
試奏でも充分ポテンシャルは掴めると思うのでお試しあれ