Ibanez / TS9 Tube Screamer 現行と1stリイシューの比較

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今買えるアイバニーズのTS9は80年代のモデルを元にした復刻で、生産時期による仕様の変化で初期のモデルとそれ以降〜現行までに二分され、中でも初期のモデルはオリジナル後期の仕様と見分け困難なほど似ているらしく、それが1stリイシューと呼ばれ評価が高いみたいです。

(とはいうものの、復刻当初はより古いTS9の仕様にするためMODが流行っていたようですが)

 

対して現行品はおそらくMODで行われていた内容に着目し、オリジナル前期と同じオペアンプ(JRC4558D)に変更したそう。

しかしユーザーの要望に答えアップデートしたにもかかわらず、

1stリイシューは何故かプレミアが付いている状態。

はたしてお金出してまで1stリイシュー買った方が良いのか?たまたま両方手に入れたので比較したいとおもいます。

 

■外見上の違い

殆どなし。1stリイシューの場合裏のラベルに

CEマークがない、電池蓋裏にMAXONの刻印があるこど以外は同じです。

強いて言えばイン/アウトのジャックのナットを受ける部分が現行の方が若干長いくらい

 

■LED

光が弱く、しかも奥まっていて見づらいと不評のLEDですが、TSに限らず80年代のオリジナル9シリーズは実はそこまで見づらくなかったりします。

(構造は同じでも光源が奥まっていない?)

1stリイシューは80年代のオリジナル9シリーズと同等の光り方で視認性は悪くないです。

現行は真上から見ないとオンになっているかわからない程だったため、画像ではLEDを公開しています。

 

サウンド

まず両者とも音は明確に違いがあり、

ノブの調整次第で同じ音が出るという感じでもないです。以下比較

・現行

 ローミッド〜ミドルに比重を置いているので

 音が太く感じる

 中域のクセが強い(盛り上がりクワっとしている)

 比較的こもり気味

 コンプ感がかなりあり、弾きやすくなる

 まろやかでおとなしめ

・1stリイシュー

 現行と比べるとフラットでバランスが良い

 こもりも薄く少しプレゼンスも乗るが、フラットなので低域が薄いというわけではない

 少し歪みがざらっとしており、ブースト時に有効。

 気持ち透明感と元気がある

 

と、1stリイシューがかなり好印象でしたが、

現行も現行の魅力があります。

現行のローミッドが強調された太さはRATのビンテージと現行の変化に加減が似ているかも

できれば弾きくらべて好みの方を購入できたら良いですが、現行しかない場合はまずそれから買って使い倒してみても、今後歪みを買う上で良いリファレンスになると思います。