ビッグマフと並ぶ、エレハモの象徴的なコーラスエフェクト。
80年代にリリースされ、末にディスコン
同社倒産後、米エレハモ商標を買い戻した後に復刻されましたがリイシューが始まったのが何年ごろかは不明。
Small Cloneで検索するとリイシュー仕立ての頃に撮影したと思われるチキンノブ、コントロール部が細字のモデルが確認できると思います。
今回、おそらくリイシュー直後と思われる初期モデルを入手。近年のモデルも所持しているので比較したいと思います。
※80年代ビンテージのオリジナルモデルとの比較ではありませんのであしからず。
外見の比較。左側がリイシュー初期、右が現行
チキンノブかどうかの他に、リイシュー初期は上部コントロール部のフォントが細字、下のメーカー名の下にMADE IN USAの表記が特徴。
メーカー下の表記は最初はMADE IN USAと表記がありましたが、いつ頃からか表記が消え(アメリカ生産ではなくなった?)最新の現行モデルではUSAとだけ表記されているようです。
真ん中の塗装も違い初期の方が濃い青紫ですが、これはロットによって差があるようにも感じ、あまり確証なし
上がリイシュー初期、下が現行
スモールクローンに限らず、このサイズかデラックスメモリーマンサイズの筐体の裏蓋には初期は合皮っぽい荒めのテクスチャがあります。
最近のものは紙やすりっぽいザラザラした細かい表面。
リイシュー初期の中身
スイッチはトゥルーバイパスではなく、しかも2接点分しかつかっていません。
BBDは艶なしMN3007
現行。 トゥルーバイパスですが、
それ以外は同じ構成に見えます。
BBDも同じMN3007なので特に変わってない…?
と思いきや実際の出音は結構違って、
現行はかなり高域が出て細くなり気味なのに対し、
リイシュー初期はモジュレーションの重心が低く丸め。現行も初期も気持ち悪くなるギリギリの変調感が特徴的ですが、
初期は暖かく、少しダークな印象があります。
デプス下の軽い設定でも使える部分が多く特にシングルコイルに合う音色です。
エンハンス効果は現行の方があるのでシャキッとさせたい場合は現行が良いかも。
個人的にはリイシュー初期気に入りました。
バイパス音はリイシュー初期は高域が削られるので、バッファを前段に挟むことをお勧めします。
バイパス劣化で起こっている違いがと思い、バッファを入れての比較もしましたが同じ印象でした。不思議。
訂正。再確認しましたがリイシュー初期はバッファードバイパスで、大きい劣化は無かったです。ポップノイズも無いので現行で大きいポップノイズに困っている方は
リイシュー初期を狙うのがいいかもしれません