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マーシャルおよびフェンダー系のアンプライクなペダルやファズ等を製作している
国産メーカーfryingteapotより
今回はMarshallのSHRED MASTER系のハイゲインディストーションです。
MarshallのSHRED MASTERは前回
この記事でレビューしていますが、それも踏まえてのレビュー。
クローンではなくインスパイア系だと思われますが、エッヂの立ったディストーションというよりは
オーバードライブの延長線上のような、アンプを極限まで自然に歪ませたような
歪の質にミドルをカットするノブでザクッとした質感を付与する音のデザインは
非常に良く似合ており、これからSHRED MASTER系に触れたい方にはそれだけでオススメ。
細かい部分ですが筐体の造りが素晴らしく、メーカーロゴプレートが窪んで取り付けられていたり、ボードの後ろにおいても踏みやすいように背が高めに作られており他のメーカーとの差別化を感じます。
コントロールは左から
Gain, Bass, Solid⇔Shred, Treble, Volumeの5ノブに加え
2ポジションのDistスイッチと3ポジションのクリッピング切り替えスイッチあり
表記上2EQに見えますがSolid⇔Shredはミッドカットコントロールで
SHRED MASTERのCoutourにあたり、上げるほどドンシャリになっていく仕様ですが
大体15時付近からハイゲインディストーションらしいスクープ感がでてきて
変化が急になってくるので調整は少しコツが必要です。
BassとTrebleの効きはゆるやかなので、基本はSolid⇔Shredツマミで音のキャラを決める感じになると思います。
Gainは最小から最大まで使える幅が広く、特に12時以下の浅い歪の設定時は
反応が良くマーシャルライクなサウンド。他の歪との組み合わせも良くなじみます。
Distスイッチは歪量を落としてさらに反応性を増すような感じで、
ブンっというブーミーさとギャリッとしたハイミッドの感じがシングルコイルによく合います。
Clipスイッチはクリッピングを切り替えする機能ですが、音の質感が大きく変わるわけではなく、音量が大きく変わります。
ポジション下⇔通常音量 ポジション上→音量気持ち上げめ ポジション中→音量上げめ
みたいな感じで、設定によってはポジション下では音量が小さくなり物足りないので
このスイッチでちょうどよい音量感の出るスイッチ設定でセッティング決めると作りやすいです。
音量が上がるほどオープンで抜けが良い音で、下の一番音が小さい状態は歪のエッジの粒が細かくたっておりどちらも魅力的です。
以上、精巧な造りで、自然なハイゲイン。
ハイゲインディストーションはギターの個性を殺すものが多いですが
このSHREDINGERはギターの違いが素直に出て弾いていて面白い歪です。ぜひ