ドイツの老舗メーカー、Nobelsのオーバードライブ。
最近リイシューされ、ベースカットスイッチが内部に追加されたのがこのモデル。
■コントロール
DRIVE、LEVELの他にSPECTRUMというトーンつまみがあり、左に回すとハイカットしつつ中域がゆるやかに盛り上がるような暖か目のサウンド、右に回すとハイミッドとローが強調されディストーションのような鋭いサウンドになるような感じで
幅広い音のキャラクターを作り出せる、このペダルのキモになるコントロールです。
■スイッチやノブなど
BOSS的な電子スイッチで踏み心地かなり良いです。
バッファードバイパスで、バイパス音は普通…というか癖がない感じ。
ジャック類は全て筐体上部にまとめられており
スマート。リモートスイッチは外部スイッチ(アンラッチタイプ?)でオンオフできるようなのでボードの配置を気にせずに好きなところにスイッチを置けるメリットがあります。
あと前のバージョンであったつまみのクリック感はありません。普通のつまみ
■サウンド
リイシュー前の銀筐体時期のものを一時期もっていたんですが、今回のリイシューは今風というか、こんなにいい音だったっけ!?
という印象(実際音は変わってるのかは不明)
ジャキっとしつつ暴れすぎない感じや低域の充実感は最近のドライブペダルっぽい質感です。
音の質はかなり RATに似ていますが、ギリギリ切っ先が丸い感じがオーバードライブ感を出していて良い塩梅。
ドライブ量はなかなかありますが、分離が良いのであまり歪みすぎている印象はなく、オーバードライブの範疇。
ナチュラルなチューブアンプっぽい歪み感で、それ以上のシングルコイルでパワーコードに迫力を持たせたりとかは難しいくらいの歪み感です。
他のペダルとの組み合わせはあんまり良くないです。特にODR-1をメインの歪みにして他のペダルでブーストする場合、歪み量はあまり増えないし奥まる感じもします。
ODR-1そのものをブースターにするならある程度は大丈夫そう。というかクランチとODR-1のドライブを絡ませるイメージが良い感じだと思います。
■ベースカット
電池蓋を開けると中にベースカットスイッチあり。
ベースカットをONにするとローエンドがカットされ低域のつぶれがなくなり、かなりRATに似た感じの音になります。
そこまで極端なカットはされず、シングルコイルまたはコード感を重視するプレイヤー向けのスイッチです。良機能追加。
以上。単体で使うのであればかなり音が良いドライブペダルです。
コードバッキングやアルペジオなどに◎