90年代末から00年代初頭にリリースして以降、著名アーティストがこぞって使用したことによりファズの復権とブティックメーカーの流行の一翼を担いながらも
ベルクロファズ的な設定や自己発振できることからいわゆる「変態系」ファズの元祖として親しまれてきました。
vexterシリーズとして廉価で発売されて以降、定番機種としての地位も獲得し、もうすっかりお馴染みのペダルですね。
今回の個体は2004年頃のもので
PCB基板、LED、アダプタジャックなし電池駆動のみのモデル。
この時期のものが良いとエフェクター写真館さんの記事に記載があったので探していましたが最近入手しました。
参考
http://electricpartslibrary.hatenadiary.jp/entry/20100911/1284137423
カスタムペイントらしくブルーメタリックです。かわいい。
今までファズファクトリーは
vexterのFUZZ PROBEと
最近発売された縦型レイアウトのFUZZ FACTORY verticalを所持していましたが、
発振音は楽しくてもなかなかセッティングが決まらない&音が抜けない感じがして飛び道具にしか使えないかなと思っていたんですが、
今回の個体は今まで弾いたファズファクトリーとは違う感触。
特にGATEとCOMPの効きがvexter、verticalは甘めで、特に発信音の制御に関して2つのノブの違いもイマイチ分かりにくかったのに対し、オリジナルはしっかりとした効きです。
GATEは上げるたびに高域のエッジが増し、COMPは上げると中域が膨らみつつプァ〜としたニュアンスが吹かされる感じがさらに分かりやすいです。
歪み方もファズフェイス的なローにバランスの取れた高域と倍音が加わってバランスが良く
vexterやverticalの時に感じていた音の熱苦しさというか、張り付いた息苦しい感じが無いです。
歪んでいて奥行きがある感じ
発振音はvexter以降のほうが派手なので、そこに拘るなら現行かも。
オリジナルはただの発振や変態的なそくめんだけでは片付けられない音の温かみとバランスが取れた正統派の良いファズです。
最近は結構中古価格下がってきているので、
vexter verticalでうまく音が決まらない場合は
この時期のものを試すとまた印象が変わってくるかもしれません。
この時期の個体はフットスイッチが高めにセットされていて雑に踏んでもノブに触れません。
ユーザーフレンドリー