2001年発売。技などの特殊なラインを除いて、BOSS最後のアナログペダルと言われています。
つまり2001年以降19年間レギュラーラインで
アナログの新作出してないのか…
この個体は2001年10月製。時期的にファーストロットだと思います。
通常のディストーションに搭載されている
LEVEL、TONE、DISTのほかに
BOTTOMとGAINBOOSTノブが搭載されているのが特徴。
BOTTOMは文字通り低域を持ち上げるノブで
GAINBOOSTは前段にオーバードライブでブーストしたような中域と歪みが追加されます。
個人的な印象では同社のOS-2(OVERDRIVE DISTORTION)を並列ではなく直列にしたようなイメージ。
ドンシャリ感やエッヂが欲しい場合はDIST、ミドルのハリやまろやかさが欲しいときにGAINBOOSTを上げて、単体で使ったり混ぜたりしながら歪みを作るのがやりやすいです。
基本はDS-1の重心を少し落としたような音で、
粘りもあり気持ちよく歪みます。
トーンはDS-1のエッヂを踏襲しつつ、使いやすい範囲で収まってる印象。
基本の音が太めなのでシングルコイルのリアでもしっかりした歪みを作れます。
頭の中で思い浮かべる「スタンダードな深い歪み」が割と簡単に出るため、一台あると重宝する感じ。
またかなり歪むことからクリーン→激歪みを繰り返す構成の曲に合う。
メタルゾーンのような暴力的な歪みではなく、どこか暖かめな音色です。
★使い方
意外とコントロールが多いことから最初は
少し操作迷うかもしれないので、豆知識
・BOTTOM、GAINBOOSTは使わなくても良い
あるとついついツマミ回さなきゃ!と思ってしまいますが、最初でもスタンダードなディストーションとしてなかなか使えます。
・逆にGAINBOOSTだけ使っても良い
DISTの音に追加補正する役割が強いGAINBOOSTですが、DIST最小でGAINBOOSTを使うとOD-2のターボモードのような図太いハードオーバードライブになります。
使いやすい音色のため、この設定好きな人は多いかも
・BOTTOMとTONEを一緒にあげても過度なドンシャリにはならない。
メタルゾーンと差別化されている点で、
BOTTOMを含めた低域の歪み方がルーズで
オルタナらしさを感じる音なので、あげてもメタリックな感じにはなりません
・ds-1 ds-2より良い?
BOTTOMとGAINBOOSTの挙動を理解していればds-1 ds-2より使いやすいです
音の魅力はそれぞれ別であるので甲乙つけがたいですが、MD-2もしっかりとした個性があり、好きな人多いと思います。