先日、名古屋大須にあるエフェクターフリークス(https://effectorfree.com)へ行った際、オリジナルの初代ワーミーがあったので試奏させていただいたところ、あれよあれよという間に
こんなことに…
というわけで、簡単に各ワーミーについて違いをレビューしようかと思います。
■ワーミーとは?
90年台初頭に登場したペダルタイプのピッチシフターで、初代モデルから2、xp-100、WH-4、そして最新のWH-5と複数回モデルチェンジしてきました。
一番安定して供給されていたのはWH-4でしょうか。さまざまなジャンルで人気があり、
特に初代と90年台後期に限定生産された初代モデルの復刻版は現在プレミアがついています。
■各モデルレビュー
左から
1.オリジナルWH-1
オクターブアップの音の重心が他と比べて低く、
オクターブダウンの音は重心が高い。
原音と混ざって一体感がある。
サイズが思ったより小さくコンパクト。
エフェクト音のアタックが強くパーカッシブ
オクターブダウンの音がゴムっぽい質感で弾力があり、歪みと組み合わせるとアナログオクターバーのように太くストレスがない。
デチューンモードがかなり気持ちが良い。
80年代名機コーラスに十分勝負できるリッチさと立体感。
デチューンだけで買う価値がある。
バイパスは明らかに変化する。
エフェクト音含め、全体的に中域に
まとまる感じで、好きな人は多そう。
2.WH-4初期
塗装が通常のWH-4とは違い、赤黒く手触りが違う。
モード切り替えノブを回した時にLEDが
少し遅れてついてくる感じが味わい深い
とにかくピッチシフト音が派手でデカい。
原音より勝ってるのではってくらい
バイパス音はかなり高域が削がれる
なんとなくWH-1のニュアンスを感じる
かなり攻撃的なワーミー
デチューンの音はWH-1と比べると劣るが良い。
3.WH-4
バランス良くまとまった印象。
ピッチシフト音は細いがクリア。
オクターブダウンの音もクリアなので
歪みと組み合わせると少し浮く
和音を弾いた時のグリッチ感が一番気持ちが良い。
(追従と誤作動のバランスが良い)
デチューンの音が地味で魅力が薄い。
バイパスは少しハイがシャキッとする。許容範囲
4.Whammy Ricochet
WH-5がなかったので、同じアルゴリズムらしいリコシェから。
コードにも追従するようになったChordモードと、従来のClassicモードがありますが、今回はClassicで比較。
やはりこの中では一番追従が良くて綺麗。
バイパス音も特に変化がなく優秀。
ただクラシックモードでも追従良くなって
いるので、サステインにグリッチ感がなく
寂しさもあり。
ワーミーらしさを特に求めていなく、
綺麗にピッチシフトさせたいならおすすめ
反応も悪くない。
以上。ワーミーを音ではなく機能として魅力を感じている側面が強いのであれば最新のものがベスト。
デチューンが欲しい、ボードに入れたいのでサイズ小さい方が良い、アナログオクターバーの延長線上で使用したい場合はWH-1
聞き馴染みがあるワーミーをお探しならWH-4で、中でもしっかりエフェクトを効かせたいならWH-4の初期をおすすめします。