1976年にビッグマフサイズのデラックスではないELECTRIC MISTRESSが発売。
1978年にノイズフィルターとフィルターマトリクスモード、ダイレクトアウトを追加したのがこのDELUXE ELECTRIC MISTRESS。
以降DELUXEはパーツ変更やリイシューなどで5つのバージョンにわかれるらしい。
今回の個体はポットデイトから大体1978年製
バージョン1初期型。残念ながらノブはオリジナルではない
識別方法やその他歴史などは
Ralf Metzger
http://www.metzgerralf.de/elekt/stomp/mistress/index.shtml
Gilmourish
こちらが情報も多くて非常に参考になりました
種別としてはコーラス/フランジャーで
RATEを低めに設定すれば強くうねるジェットフランジ、RATE高めで早く揺らすと煌びやかだけど少しダークなコーラスになる
特筆すべきなのはエフェクト音の透明感で、エフェクトがしっかり効きつつ原音の邪魔もしない絶妙なバランスで歪みの前に置いても後に置いても破堤しない綺麗なエフェクト音
フランジャーってエグいだけでなんか使いにくいって思っている方はフランジャーそのものの印象が変わるかもしれません。
欠点としてエフェクトON時音量が下がります。
歪みの前で使うのであれば少し歪みを落としつつエフェクトをかける使い道があるかもしれないですが
通常であれば音量調整できるループに入れたり別途ブースターを噛ませる必要あり。
以上、大きい筐体でも納得できる説得力のある音です。
2015年にXOシリーズとして小さい筐体でリイシューされました。
機能は変わらず、電源も通常の9vになって使いやすくなりましたが肝心の音は…?
ELECTRIC MISTRESSの最大の特徴の
音の透明感はむしろオリジナルよりあり
非常に透き通った音
オリジナルよりエッヂのある音になってます
歪みの前でも後でも使えるのは相変わらず
ただ、XOは歪みの後ろにおくとフランジャー のえぐみが強くなる感じがあります。
全体的にフランジャー味が強くなっている印象で、各コントロールの効きもオリジナルより
強くなっていて、オリジナルのすべてのノブのコントロールがXOの7時から10時くらいまでの範囲になっているので結構効きが急です。
ELECTRIC MISTRESSとしてのキャラは保っていますが
オリジナルの効きを理解しないと操作が難しいです。
音量は相変わらず落ちますが気にならない程度になりました。
セッティングにもよりますが、すでにオリジナリを持っている人にはスペアになるかもと言った具合。
フランジャーとしては間違いなく両方とも良い物です。