NUX LOOP CORE Stereoを購入検討されている方へのメモ

今回はレビューというよりも簡易的なメモ
ご購入される際の検討にどうぞ
 
良い点
・液晶ディスプレイは非常に見やすい
・操作マニュアル読めば基本的な操作は理解できるし直感的
・PCに接続してループを外部に保存できたり、PC上の音源をインポートできるのでお気に入り音源再生機にもなる(PC接続時は普通にフラッシュメモリみたいな挙動)
・プリセット音源のインポート/エクスポートに専用のアプリ等必要なく手軽。端子もType-Cで今後も長く使えそう
・ドラムとループの音量をそれぞれ設定できる
・ループの終わり方でフェードアウトやワンショットが使える
・ループ・ドラム音量/ループの終わり方をプリセット個別に設定可能(これ便利です)
・ループ・ドラム音量は最小で0、50%で原音と同じ、それ以上でブーストできる
・ドラム音源だけでなくメトロノームも選択できる
・ドラム/メトロノーム音源はループ録音する前から再生可能で、ループ録音まえから再生可能(ループストップでドラム/メトロノームも止まる)
・ドラム音源の補助もあるが、なくてもループ録音は非常にやりやすく、あまりループの継ぎ目がずれない
・ドラム/メトロノームを設定している場合、中途半端なタイミングで録音してもドラムのタイミングに修正してくれる
・ループ再生中にプリセットを変更すると、現在再生中のループ終了後に即再生。結構トリッキーなプレイに使えそう
・ループプリセットは1~99までで1つのプリセットにつき最大6時間
・プリセット1からダイヤルを左に回すと99に、99から右に回すと1に折り返す
 
悪い・足りない点・その他
・ドラムとループをそれぞれのアウトプットに割り振ることができるが、ループとバイパスを割り振ることはできない→できました(後述)
テンポチェンジやリバース、オクターブダウン/アップはたぶんできない→テンポチェンジできました(後述)
・2秒以下のループは空白が追加される。ループとして認識される最低秒数があるっぽくて、録音後PC上で空白を削除して2秒未満にしても認識しない(ワンショット再生の場合致命的かも。)
・ワンショットループ再生中にもう一度フットスイッチを押すとDUB録音になってしまい、ワンショット中に中断してワンショット再生できない(これもワンショット再生時は致命的)
・ドラム/メトロノームのテンポ設定はタップテンポボタンでの設定のみ。指での操作が必要で足でタップテンポ設定はできない→足で操作はできないが、ダイヤルで数値設定可能(後述)
・トゥルーバイパスやアナログドライスルーではないため、バイパス時少し音が変わる。具体的にはすこし音が鈍るというか、プレゼンスの立体感がすこし削がれるけど個人的にはあまり気にならない(むしろループ/バイパスで音が変わらないのは利点ともいえるか?)
・ループのセーブや削除は指で押すボタンのみ、フットスイッチで操作は不可(誤操作防止として見るならアリ)
・最初に録音したループ時間を越えてダブ録音できない(最初に録音したループの長さが上限になり、ダブ録音はその時間を越えたらさらに上から重ねて録音される)←一般的なルーパーでよく見られる仕様なので悪いわけではない
・一般的なルーパーと同じく、過大すぎる入力には弱い(ファズとか)
 
★ループ/ドラム・ギターシグナルを分ける方法
ドラムとループ+ギターシグナルを分ける方法は説明書にある通り、設定のPATH項目でSPLIT IN/OUTに設定、ギターをIN Aに接続すると、OUT Aからループが、OUT Bからドラムが再生される仕様
インプットはどちらに接続されても(されなくても)ループやドラムは再生され、接続したインプットに応じてギターシグナルが鳴る仕様
(IN Aに接続したらOUT Aに、IN Bに接続したらOUT Bに信号が行く)
そのため、IN Bにのみギターシグナルを接続すると、OUT Aはループ、OUT Bはドラムとギターシグナルが鳴るようになります。
一般的なルーパーの場合ドラムの音とギターシグナルが一緒になってでもループと分けたい!って需要は無いかもしれないですが、例えばプリセットにDTMなどで打ち込んだり録音した音源を入れておいて、IN Bにギターを、OUT Aをミキサーに、OUT Bをアンプにつなげばプリセットの音源をミキサーに送ることが可能
また、ドラムマシン機能を使わなければ、A/Bボックスを前につなぎ、OUT Aをループ用のアンプ、OUT Bを通常使用のアンプに接続、録音時だけA/BボックスをA側にして録音終了したらA/BボックスをB側にすればループとギターシグナルを分けることができます。
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★テンポチェンジ
タップテンポボタンが赤く点灯している状態でタップテンポボタン長押しするとダイヤル設定可能。デフォルトはbpm120で、プリセットが空の状態かすでにプリセットが保存されている場合のみ変更可能(ループを録音した状態で保存していない場合のみ設定できない)
タップテンポ、ダイヤルでの設定両方とも速度変更すると録音のテンポもストレッチする(音程は変わらない)